書籍情報
著者:ドヤツエ
読み終えるまでの平均的な時間:1時間24分
ページ:107
出版社:-
発行日:2021年7月19日

この本のまとめ
この本は、お酒を飲む量を減らしたい、でもお酒をやめたくない人に向けて書かれています。
飲酒は肌や脳などに悪影響を及ぼし、睡眠や健康にも悪影響があります。
それでもお酒を飲みたいなら、マインドフルネスを使って『停酒』をすることが効果的です。
マインドフルネスで「今ここ」に集中することで飲みたいという感情と飲酒という行動を切り離すことが出来ます。
お酒がないと楽しめないのは思い込みです。
マインドフルネスで「今ここ」を意識することで、お酒と同等以上の楽しみを見つけることができます。

1.飲酒による影響について
飲酒には次の3つの悪影響があります。
- 体への影響
アルコールは飲んだ以上に体の水分を奪います。
脱水作用によって、しわ・肌のくすみ・感想を引き起こします。
さらにアルコールには発がん性があり、それは煙草と同等です。
- 脳や睡眠への影響
アルコールは前頭前野の活動を抑制し、ドーパミンを過剰放出、枯渇させます。
飲んだ次の日の脳にも影響を与え、倦怠感・集中力の低下などを引き起こします。
アルコールを飲めば飲むほどドーパミンの放出が抑制され、 脳が鈍感になりドーパミンが枯渇していきます。 ドーパミンの枯渇は、 「倦怠感」 「集中力の欠如」 「物忘れ」 「不安」 「不眠症」 「意欲の低下」 「うつ病」 これらの原因にも関連しています。 つまり飲み過ぎることで、考える力がどんどん低下していってしまうのです。
ドヤツエ. お酒をやめたくないあなたへ新たなご提案 停酒×マインドフルネス: それは禁酒でもない 断酒でもない アルコールとの新しい関わり方 (20-21). Kindle 版.
大量飲酒により睡眠不足になり、アルコールの悪循環から抜け出せなくなります。
- お金と時間への影響
アルコールを買うことでお金がかかります。
それ以上にアルコールにより、その日の夜と翌日も脳が活発に働く時間を奪ってしまいます。

2.『停酒』へのチャレンジ
意思にも疲労があります。いきなり飲む量を減らすのは困難です。
3つの手順を踏むことで、一定期間お酒を飲まない『停酒』を実現しましょう。
- マインドフルネスでアルコールを飲む理由に気が付く
今の心理状態に気付いて認めることがマインドフルネスです。
『お酒を飲みたい』という欲求の裏側にある感情・意識を判断せずに受け入れることが重要です。
呼吸などに集中し、浮かんできた不安を客観視すると、これから起こす行動を切り離すことができます。
今ここに意識を集中する。 浮かんで来た感情と、これから起こそうという行動を切り離すのです。
ドヤツエ. お酒をやめたくないあなたへ新たなご提案 停酒×マインドフルネス: それは禁酒でもない 断酒でもない アルコールとの新しい関わり方 (p.49). Kindle 版.
- 『停酒』の目的をつくり目標を設定する
お酒と同等もしくはそれ以上の楽しみを見つけましょう。
アルコールの呪縛が解けると時間ができ、自分がやりたいことができます。
結果的にお酒の飲む量も減らすことができます。
- お酒への認識を変化させる
マインドフルネスは飲食にも応用できます。
頭に浮かぶ感情を切り離して目の前の飲み物を味わう今に集中するのです。
例えばビールを飲むときにも、その味や香りをゆっくり味わい、ビール本来の旨味を楽しむことができます。

感想
マインドフルネスを使って悪い習慣を遠ざけるのは良い方法であると感じました。
今ここを意識するマインドフルネスと、 今ここを意識しないように離脱してひと時の快楽に浸るアルコール。 これらはお互いが対極の存在です。
ドヤツエ. お酒をやめたくないあなたへ新たなご提案 停酒×マインドフルネス: それは禁酒でもない 断酒でもない アルコールとの新しい関わり方 (p.86). Kindle 版.
この言葉が印象的で、なるほどと納得しました。
本書ではマインドフルネスのポイントや『停酒』へのチャレンジについて、さらに詳しく書かれています。
ぜひ一度読んでみてください。
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